若い頃に得たスキルを30代でさらに磨く
40代になると、企業では選別の目が向けられる年齢に入ります。介護系や医療系などいろいろな専門学校などを卒業して、それに関する職場に勤めて一定期間を経過すると一定の技能は身につきますが、40代に入ると部下に対する管理能力が問われるようになります。専門学校などで学んだ知識や技術は、本人が現場で必要とする人を対象とした行動と技術です。
こうした行動や知識、技術を、30代までは仕事をする上で臨機応変に活かしてさらなるスキルを身に付けていきます。ところが、40代に入ると組織をまとめて統率する管理能力が問われるようになります。部下を持ち、多くのスタッフを部下を通して管理する能力はまた別なものなのです。会社では、入社以来の給与アップに見合った役職を考えていくようになるため、リストラの対象年齢にもなってしまいます。
ここで2つの選択肢があります。一つは、これまでのキャリアを武器として転職をすることです。部下を持つような適性はなくても、これまでの経験で得てきた技術は十分にあるわけで、この能力を活かせる職場を探すことです。規模の大きな職場では、その道のスペシャリストを求めています。もう一つは、今の資格に関連する新しい資格取得に挑戦をすることです。例えば、介護の分野では作業療法士や健康生きがいづくりアドバイザーなど本人の仕事の幅を広めることも一つの方法です。さらに、リーダーシップのための研修講座を受講し部下の掌握の勉強をすることです。いずれにしても、今の社会では20代に学んだ知識や技術が一生涯通用するものではなく、その後の30代での学びもより重要になるのです。